今週の月曜から始まった職場実習も今日で3日目です。これまでも中学校の職場体験を受け入れていますが、今回はいつもより悩んでいることがあります。
過剰な管理や縛りが当たり前の社会に出ていく彼、彼女たちに「働く」ことや「仕事にどう取り組むか」「どうやって自分を伸ばすのか」「仲間とどう働くのか」等をどんな視点で伝えればいいのか。もちろん僕たちの考えや働き方を伝えますが、同時に現実の社会をどのように伝えるべきか。
パプアニューギニア海産は個人の多様性を認めた働き方や考え方をしています。それを数日だけ体験することが、実はこれから社会に出ていく若者にとっては、ある意味ではマイナス効果になる可能性があるのです。ルールだけみても、「好きな日に出勤」「嫌いな作業はやらない」「パート長は作らない」とか現実とは大きなギャップがありますし、その根本にある考えをきちんと理解しないと、ただ単に現実の社会を否定しているように映ってしまう可能性もあるのです。
今回は知的障がいをもつ生徒さんの職場体験です。できる限り好きなことや得意なことを優先させつつ、でも、これから荒波の様な社会に出ていくのならば、その荒波でどう生きていくかを体験しないといけないのではないかと思う面もあるのです。
僕たちような考えや会社があることを知ってもらうのは重要とは思います。でも、実際の社会に出ていくことを考えると悩むのです。(もちろん学校の先生ともしっかりと話をしています。)
だからと言って職業体験を受け入れないのでは何も前に進みません。今僕らができるのは、人を大切にした働き方を実践している僕らが、愛をもって彼らにこれからの人生において身に着けていく必要があることをバランスよく教えていくことだと思います。自分達の考えを正義として自己満足をぶつけるような、そんな体験にならないように気をつけます。
今はともに学ぶという意識はなくなりました。体験実習を受け入れたからには、もっと僕がしっかりしなければと考えなおしました。
‣パプアニューギニア海産の働き方、その考えがまとめられた書籍
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〇書籍「生きる職場」
書評まとめ
〇海老に関して
「海老の背わたと卵を見分け、更に美味しく食べよう」
「片栗粉で揉むなんてやめて!! 軽く水洗いでOKの海老です」
「海老の殻が黒くなったら」
「放射能検査をしながら、岩手の小麦を使用しているわけ」
「えびのサイズ表示と グラム・長さの関係」
「きれいな水産工場その理由とは」
〇働き方に関して
「「好きな日に働く」「嫌いさ作業はやらない」の真意」
「フリースケジュールで初の出勤人数0人」
「ダライラマ法王来日法話にて質問」
「好きな日に働ける会社の売上と人件費の推移」
「離職率と求人広告費の推移」