指示してはいけない

 『同じパートなのに、あの人に指図されたくない』なんて思ったこと、聞いたことはないでしょうか。

 私はパート従業員という働き方は、なるべく平等にしたほうが争いが生まれないと思っています。社員や経営者が誰かを特別扱いしないことはもちろんですが、パート従業員間についてもルールとして決めていることがあります。

 その一つが『パートさん同士で指示をしてはいけない』です。

 一般的な会社ではパートさんが他のパートさんに指示するのは普通のことだと思います。私のイメージでは勤続年数の長い人や、器用で作業が速い人や、単に自分の考えを口にできる性格の人が指示をしています。あとは会社から要求されて仕方なくという人もいるでしょう。

 でも指示というのは実は月日が経つと、指示される側は全く納得していないというか、不満に思っているパターンが多いように思います。

 ここで最初の一言に戻るわけですが、『同じパートなのに』『ちょっと早く入っただけなのに』『自分ができると勘違いしてない?』などいろんな感情が出てくるわけです。

 だけど一つ言えるのは、同じパートという立場の人からの指示で『自分で判断して動く』ことを奪われていくのは大きなストレスになる可能性が高いということです。

 その作業が好きで得意な人が指示にまわったとしても、自分と同じ仕事量を苦手な人にも求めてしまうことで職場全体には精神的な負荷がかかり、結局は人間関係も作業効率も悪くなると考えます。

 だからパプアニューギニア海産では『パートさん同士で指示をしてはいけない』となっています。

 自分で考え判断することが重要なのです。

 でもこれって『常に周りを見て、最適な動きを自分で考え行動する』ということだから実はハードルの高いことを求めています。

 作業が遅い人、苦手な人はいる。逆に得意でタイミングよくバンバン動ける人もいる。それが明らかに流れの中で視覚的に捉えられると、会社は一生懸命ならOKと言っていても、納得しているのは社員だけで、パート従業員の中では作業や負担の偏りが出て不満が溜まることになります。それを放置ではいい職場にはなりません。

 ここで出番なのが社員です。

 社員だけが指示をするのです。作業を入れ替わってもらったり、自分がサポートで入ったり、指示をするための基本となるパートさん自身の意見を引き出していったり。

 人としての礼儀や言葉づかいなど踏まえた上でですが、パートさんも社員からの指示であれば年齢や性別や勤続年数など、あまり気になっていないように思います。

 社員が偉いのではなく、毎日出勤して全体が見えているし、そういう役割なだけであり、そこをチームのみんなで理解することは必要ですが。

 最後に、この指示に関しての一番のポイントは、実は『パート長』を作らなかったことだと思います。パート長という地位を作ったとしも、やはり同じパートさんなのです。パート長の制度って、実は社員が楽をしたいだけだの制度だと私は思っています。

 そのあたりは別の投稿でゆっくり書ければと思っていますが、働きやすくと言いながら、実は自分が楽しようとしているだけであれば、それは逆に従業員の心が手の届かないところまで離れていきます。注意しましょう。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

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