仕事は遅くていいが、効率はあげる

 私が言い続けていることの一つに『作業が遅くても、一生懸命やっているなら問題なし』というのがあります。

 でもこれは効率が悪くてもいいとか、周りに迷惑をかけていいとか、現状でOKとか、そういうことではありません。というか真逆です。

 バリバリに効率の良い方法を常に探し続け、従業員同士が争わないことを第一に考え、私自身が作業に口を出したり注意したりを毎日行っています。

 工場長である私は従業員の方だけをみているわけではなく、当然ですが生産者やお客さんのことも同じように大事にみつめています。

 だから働き方のことを考えると同時に品質を上げて美味しいエビを届けないといけないし、効率をあげて価格を下げる、もしくは原料を高く買う必要があります。それがパプアニューギニアの天然エビをこれからも食べさせてもらうためには必要なことなのです。

 そのために私がやるべきことは、従業員がよりベストな状態で働ける職場を作ることであり、それは一生懸命になれる、集中できる、疎外感や重圧を感じない職場にすることであり、それができれば正当な価格で販売し、正当な価格で原料を仕入れることもできるのです。すべては繋がっています。

 ただ、あえて一部の効率を捨てることもあります。

 例えば、作業上の効率が上がる方法を見つけたとしても、従業員同士の雰囲気ややり取りが一部でもぎくしゃくすると考えれば、その効率があがる方法を採用しません。

 一部を捨てて、全体の効率を上げると捉えています。

 「好きな日に出勤」「嫌いな仕事はしてはいけない」なんていうと、工場でもおっとりした感じで働いていると思われがちですが、まったく逆。口うるさくて、面倒な人です。

 でもどんな時も働いてくれているみんなのことを本気で大事に考えている。そこだけはどんなことがあってもぶれません。

*この投稿は2020年にnoteに投稿したものです。

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