他の人の意見はいらない

  短いタイトルだと煽っているようにも見えますが、先日のミーティングでパートさんにお願いしたことを投稿します。

 争いのない職場を目指す中で、従業員との対話を大切にしています。人間関係も作業のことも、問題が大きくなる前の些細なうちに話してほしいと伝えています。

*好きな日に働くエビ工場、パプアニューギニア海産の働き方についてはこちらを参考にしてください。『フリースケジュール』『嫌いな仕事はしてはいけない』などの根底にある考えにたくさんの共感をいただいております。(前記事:好きな日に働くエビ工場とは

 「直接言いたい」「直接は緊張する」「家で思いついたときにすぐに伝えたい」などいろいろな意見があったため、伝える方法は口頭もしくはメールとしています。

 とにかくみんなが何を考えているのか、感じているのか、それを知った上で働きやすい職場を目指したいと思っています。

 そんな私が『他の人の意見はいらない』と投稿するわけですが、それはこんな意見のことを指しています。

 『〇〇さんが、あの作業がつらそうです』

 『○○さんが、あれをやりたいようです』

 他の人の意見をあなたが言う必要はありません、あなたの意見が欲しいのです。

 ちょっと冷たいかもしれませんが、勝手に代弁しないでとも言えるし、気を使いすぎないでとも言えるし、〇〇さんを利用しない方がいいですとも言えてしまいます。 

 そもそも人のことを理解するというのはとても難しいことです。それが代弁なんてことになったら、家族のことだってできるか不安になります。だから同僚の代弁なんて善意だったとしてもやめたほうがいいし、逆に争いの種になる可能性すらあると思った方がよいです。

 では、これを私に話すのはどうでしょうか。

 『○○さんが、□□と言っていて、とても気分が悪く腹がたちます』

 これはOKです。○○さんの発言に対して自分がどう感じたかを、自分の言葉で私に伝えていますので。

 ちなみに陰口は禁止というルールがパプアニューギニア海産にはありますが、工場長である私に自分の気持ちを伝えることは陰口と捉えていません。

 こういったことを明確に分けたうえで、『人がどうではなく、自分がどうなのか』を追求すると争いは減ってくように感じています、

パプアニューギニア海産・工場長/武藤北斗

この投稿は2021年3月にnoteに投稿した文章です

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