同じ仕事をして給料が違うのはおかしい。と同時に本当に同一労働だったとしたら社内のシステムが大丈夫なのかと気になります。
パプアニューギニア海産で考えれば、社員とパート従業員が同一労働など考えられません。そんなことでは会社が一丸となって働くことなどできないからです。
その場の責任者である社員はどうすればパート従業員が気持ちよく無駄なく動けるかをつねに考えています。「原料の鮮度」「従業員の体調」など日によって考えることは常に変化するので大変な仕事ではありますが、真のオーガニックを目指し、手作業にこだわる私たちには品質や効率として経営にもダイレクトに影響してきます(前記事「好きな日に働ける会社の売上と人件費の推移」)。
食べものは機械だけで心通わせず作るものではありません。頭と体と心を使ってこそ、人にとって大切な食べものになるのですから。
私は非正規雇用(の働き方)を正規雇用に近づけようという考えは一切ありません。
逆にとことん離したい。
正規雇用が羨ましがるほどに、非正規雇用が働きやすい職場を目指しています。その結果「好きな日に連絡なしで出勤・欠勤」「パートリーダーを作らない」「嫌いな作業はやらない」「体調悪いお知らせボード」などが生まれてきました。
本当はパート従業員が非正規雇用を選ぶには理由があり、社会保険加入にならないように労働時間を制限するのだって理由がある。ならばその理由を考えてみてはどうだろうか。パート従業員が求めているのは社員に近づくことではないと僕は感じたのです。
もし今、同一労働であれば賃金に注目するのではなく、その人の「働き方」「生活」に注目すべきではないでしょうか(社員間の年齢による賃金格差の問題は別ですが)。そうすればパート従業員ではなく本当は社員になるべき人が見えてくるし、逆にパート従業員としてメリットある働き方をすることで日々の負担が減る従業員も出てくるのではないでしょうか。
それでこそ真のチームワークが生まれ会社にとっても最高の職場環境ができ、おのずと実際に働く人の目線での正規雇用、非正規雇用の割合が見えてくるのではないでしょうか。今は経営のみで考えた比率になっており、それが実はギスギスした職場環境を生み、結果的にマイナスな要因が多数出ているのが日本の会社の現状のような気がしてなりません。
大事なのはお金云々ではなく、いかに人に焦点をあてるか。本来なら会社内は仲間であふれているはずです。争うのではなく、競うのではなく、従業員がそれぞれの立場や生活を理解し助け合っていくことが、これからは必要なことと思うのです。
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「海老の殻が黒くなったら」
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「えびのサイズ表示と グラム・長さの関係」
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「きれいな水産工場その理由とは」
〇働き方に関して
「好きな日に働く会社 パプアニューギニア海産」
「フリースケジュールで初の出勤人数0人」
「パート従業員の遅刻・早退をどうするか」
「とても嫌いな作業はやる必要なし」
「ダライラマ法王来日法話にて質問」
「好きな日に働ける会社の売上と人件費の推移」