北海道新聞掲載「職場革命 労使に活力」


11月22日(火)の北海道新聞にて掲載頂きました。わざわざ工場まで来て頂き本当に丁寧な取材にとても気持ちがよくお話しできました。ぜひぜひ読んでください。


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職場革命 労使に活力
パート従業員出勤日「自由」/嫌な仕事「NG」

出勤する日や時間は自由、いやな仕事はしなくてOK-。大阪の水産加工会社「パプアニューギニア海産」が始めた、パート従業員の型破りな働き方が注目を集めている。東日本大震災で工場が流されたのを機に「働きやすさを突き詰めたら経営の効率化にも繋がった」(同社)という。どのように仕事を成り立たせているのか、他の業種に応用できる部分はあるのか。現場を訪れ、考えた。(経済部 阿部里子)

大阪の水産会社 経営効率も向上

 11月上旬、大阪府中央卸売市場(茨木市)の一角にある同社の加工場。白衣にマスク姿の女性5人がそれぞれエビの殻をむいたり、背わたを取ったりする作業に集中していた。
 社員2人、パート10人。年商約1億円の小さな会社。パートは平日の午前8時半
~午後5時の間であればいつ出勤してもいい。休む理由を説明する必要はなく、休みの連絡すら不要。殻むきなど30種類ある作業の好き嫌いを毎月申告し、嫌いな作業はしなくていい。
 パートは全員子育て中だ。Hさんは「前の職場では代わりを見つけないと休めなかった。今は楽な気持ちで働ける」。この日も娘の音楽会を見てから出勤した。
 「会社で働く時間は家族と過ごすより長い。気分よく働いてもらい、会社に来るのがつらくならないようにしたかった」。この働き方を採り入れた工場長の武藤北斗さん(41)は語る。
 宮城県石巻市に本社があったが、被災して工場も全壊。その後、取引先の誘いで大阪に移り、震災の2か月後に事業を再開した。
 パートの作業は、パプアニューギニアから輸入した天然エビの加工だ。原料のエビが冷凍で傷みにくく、その日に出勤した人数次第で作業量を調整できるため、思い切って2013年7月から勤務する日を自ら判断してもらうことにした。
 当初は不安もあったが、この3年半で誰も出勤しなかったのは1日だけ。売り上げは以前と変わらず、勤務時間当たりの売上は年々伸びている。パートがほとんど辞めなくなり、求人広告の費用や面接の手間が省け、ダイヤ繰りなどの労力もかからなくなった。
 最も気を配るのは人間関係だ。1時間でエビの殻を何匹むけるかなど個人の能力の高さより、まずは職場に信頼感を生み出すことが効率を上げる近道という。時給は一律900円。従業員同士の悪口も禁じる徹底ぶりだ。
 でも、それでなぜ会社が回るのか。「毎月一定程度の収入が必要だから、出勤日は急に減らない。好きな日に働けて嫌いな作業もしなくてよくなれば、自然と会社のことを考えてくれるようになる」(武藤さん)。
 今夏に武藤さんが同社の働き方を新聞に投書したのを機に、取材や学生らの視察が相次ぐが、企業からの問い合わせは1件もない。武藤さんは「どの企業にもこのやり方がそのまま当てはまるとは思わない。自分の会社に合った、いい働き方を模索する動きが広がってほしい」と話している。



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・パプアニューギニア海産facebook
https://www.facebook.com/pngebi/
・直営店「PNG天然えび&オーガニック TAYUCOCO(たゆここ)」ブログ
http://tayucoco.blog.fc2.com/

〇海老に関して
海老の背わたと卵を見分け、更に美味しく食べよう
片栗粉で揉むなんてやめて!! 軽く水洗いでOKの海老です
海老の殻が黒くなったら
放射能検査をしながら、岩手の小麦を使用しているわけ
えびのサイズ表示と グラム・長さの関係
きれいな水産工場その理由とは

〇働き方に関して
「好きな日に働く」「嫌いさ作業はやらない」の真意
フリースケジュールで初の出勤人数0人
ダライラマ法王来日法話にて質問
好きな日に働ける会社の売上と人件費の推移

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