放射能検査をしながら、岩手の小麦を使ったパン粉を使用しているわけ



パプアニューギニア海産は東日本大震災で津波により工場が全壊しました。福島原発事故の放射能のことも考え大阪で復興しております。パプアニューギニア産の天然えびですが海は繋がっていますので毎年放射能検査も実施しています。えび以外にも岩手産の小麦を使用しているパン粉も100kg入荷毎に実施しています。

「東北から避難してきたのに、なぜ東北の原料を使うのか。」「西の小麦に変えてほしい。」等のお問い合わせ・ご要望も頂きました。しかし、いろいろな理由があって東北に残る人、離れる人がいます。同じように東北で生産する人、しない人がいます。自分が住み慣れた土地を、先祖代々守ってきた土地を、大切な友人や親せきがいる土地を離れることはそんなに簡単なことではありません。

パプアニューギニア海産は生きていく中で生産者さんが選んだ選択をどうこういう立場にはありません。ただ、原発事故をおこした日本で食を扱う以上自社でのルールはつくりました。


● 1ベクレル以下であれば原料として使用する。
● 東北の生産物の場合は細かく測定し、それを公表する。


そして更に大事なのは生産者さんや会社の理念や志です。私達は桜井食品さんの「岩手産小麦を使用したパン粉」を選びました。そして100kg入荷ごとに放射能検査を実施しています。少しでも放射能の危険性のあるものを食べたくない。子どもに食べさせたくない。その気持ちは十分に分かります。なので避ける事もできるように表示だけはしっかりとさせてもらいます。意地になっているわけでもなく、他の意見に耳をかさない訳でもなく、原発事故前から原発・核燃サイクルに反対し動いてきたからこそ真剣に考えて出した結論です。

ご存じの通り被災地からで出た弊社には国からの支援がありません。ですから本当に必死に倒産しないようにくらいついている状況です。原発さえなければと何度思った事か。どうぞ今後もパプアニューギニア海産をよろしくお願い致します。

パプアニューギニア海産
武藤北斗



記事書き
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