もし従業員からコロナウィルス陽性反応がでたら

 

 まだ従業員だれも感染していませんし、その疑いもありません。

 でも、そろそろ真剣に考える時ですね。従業員にコロナウィルス陽性反応がでた場合、会社がどうなるのか。

 まずは厚生労働省のフリーダイヤル(*1)に電話することに。意外にもすぐに繋がり(しかも2日連続)、そしてとても親切に答えてくれました。

 ちょっと驚きでしたが、厚生労働省から事業者への要請はしておらず、あくまで保健所が自宅待機や消毒などの要請をするそうです。ということで茨木市の保健所(*2)にも電話。

 2つの機関からの話をまとめて私なりの報告をします。ただし不確定要素が多いため、何か判断する場合は必ず自分でも各機関へ問い合わせてください。

 ます2機関からの話の内容を簡単にまとめます。

・陽性反応が出た人の2m以内で作業していた人は濃厚接触者として判断される(作業は一緒でなくても休憩や食事なども確認される)
・濃厚接触者は2週間の自宅待機。
・自宅待機者は症状が出なければ検査はしない。この先制度が変わり検査することになっても、濃厚接触者が2週間待機は変わらないとだろう。
・1階の工場と2階の事務所でそれぞれ仕事をするならば、濃厚接触者とはならないだろう
・陽性反応の従業員が出たら、会社再開前に消毒作業が行われる

 うちの工場で勤務する場合、写真からもわかるとおり2m離れることは無理です。数人いる事務員も工場作業兼務なので、全員が2週間の自宅待機となります。

画像2

 そうなると工場が稼働できず商品が作れないのはもちろん、既に作っている商品を出荷することすらできません。2週間も売上がないと考えると恐ろしくなります。

 従業員に陽性反応者が出る可能性は、今の日本では否定できません。国の対応など納得できないことが山ほどありますが、陽性反応の従業員がでたら問答無用で2週間の自宅待機は行われるでしょうし、もちろん感染拡大は止めなければいけません。

 ということであれば、モヤモヤを抱えながらではありますが何か対応をする必要があります。

 パプアニューギニア海産では「全従業員と接触しないことで、濃厚接触者とならない従業員を一人確保する」ことにしました。

 もしも陽性反応の従業員が出た時は、その一人だけが出勤し、保健所からの指導をもらいながら出荷作業を行います。新しいものを作ることはできませんが、在庫をためておき出荷することで何とか会社が存続し、お客様にもエビを届けることができます。

 誰がその一人になるかですが、会社全体を把握し、お客さんへの説明、事務作業等も全てをする必要がありますので、やはり責任者である工場長の私ということになります。

 私が濃厚接触者と判断されないために始めたことを紹介します。

①私は工場に入らず事務所での仕事のみ
②事務作業は基本は私のみ
③事務従業員は工場での作業に変更
④事務所の窓を開け密閉しない
⑤全従業員が建物内ではマスク着用
⑥パート従業員は事務所へはタイムカードを押すときだけ入る
⑦社員(2名)は事務所での作業もあるので、2m以上机を離す
⑧階段などの共有部分で私と従業員はすれ違わない
⑨私は階段手すりなど共有部分を触らない
⑩私の机から2mの場所にガムテープで印をはり意識喚起
その他、手洗いなどは念入りに

画像1
画像3

 工場長である私が工場に入らないのは、会社にとって大きなマイナスです。ですが、ここは会社が倒れないための判断が必要な時でしょう。

 そして、陽性反応者がでても会社が倒れないような措置をとることが、従業員が正直に検査をしたり、その結果を報告することに繋がり、それが職場内などでの感染拡大を防ぐ一つの方法とも考えます。

 コロナウィルス感染者が出ないことを願いながら、これからも随時報告していきたいと思います。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

カテゴリー: ■ ブログ(日々のこと), 工場長また語り始めた パーマリンク

コメントは停止中です。