自分の意思で働き 効率・品質の向上を目指す

フリースケジュールとは
パート従業員が好きな日に自分の意志で働きにくる勤務システム。

・週/月の出勤日数の定めがない。
・出勤、欠勤とも事前連絡の必要はない。

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STRY.JPに詳細あります。
http://storys.jp/story/10689
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不思議に思う人は多いようです。しかし仕事をする必要があるから就職しているので、無理に多く休むパートさんはいません。会社も臨機応援に動き、一緒に働く仲間が働きやすい職場を積極的に心がければ、おのずと成果は表れます。
逆に信頼関係が生まれた会社はフリースケジュールなしではやっていけなくなります。なぜなら、会社が苦しい時に助けてくれるのは従業員のみんなと実感するからです。

▶出勤数の偏りはないか
日ごとに見ればもちろんあります。しかし、週単位・月単位でみれば問題になるような偏りはありません。

▶気持ち良い休憩時間のために
○12時から休憩の場合は、11時55分に作業終了。そこからの5分間は気持ちよく休憩にいけるように手洗いなどを行える。
○休憩終了の時間に工場内に入ればよい。手洗いなどはそれからでOK。

▶ミーティング、面談は就業時間内に
従業員と本心で話すことは会社にとっても重要な事。就業時間外に話すのではなく、よりよい仕事を目指すためと考え就業時間内に行う。

▶話してよい作業、話してはいけない作業
この2つを明確に分ける。仕事の利潤のためでもあり、従業員同士が人間関係に気疲れしない為にも両方のバランスを考えています。

▶輪を作る作業台
単純作業が続き、話をしてよい作業の場合は作業台を囲むような配置にします。全員が仲間であることを意識して働き仕事も話も和を大切にします。

▶すべての会社ができるか
もちろんそんなことはないと思います。飲食店や小売店、生鮮物の工場なども難しいと思います。できない会社を責めているのではなく、できる会社までが世間の常識にとらわれる必要はないと思っているだけです。

▶考案のパプアニューギニア海産について
社員3名 パート従業員14名
天然海老の加工販売(冷凍)

▶マスコミでの紹介
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日刊みなと新聞(水産新聞) 2014.5.22
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パートの出欠勤自由に
事前連絡必要なし
【大阪】パプアニューギニア海産(大阪府茨木市)が導入したパート従業員対象の「フリースケジュール」が話題を呼んでいる。出勤日数の定めがなく、好きな日に出勤できる。出勤、欠勤とも会社へ事前連絡する必要はない。仕事に対する従業員の意識が高まり、生産性、品質向上につながっているという。
天然エビメーカーの同社は東日本大震災で壊滅的被害を受け、3年前に宮城県石巻市から移転。「震災を機に、仕事と生活を見つめ直した」(武藤北斗工場長兼営業部長)。昨年7月からフリースケジュールを試験的に始め、2か月前に完全導入。「以前は辞める人が多かった。今は求人しなくても勝手に人が集まり、夫の転勤などを除いて辞める人はいない」
現在のパート従業員は15人。子育て中の女性が多い。子どもが風邪をひいたり、学校行事があるなどの理由で自由に仕事を休める。「従業員を信頼していることを証明するためフリースケジュールを導入した。無理やり働いても作業効率は上がらない。めりはりをつけ、仕事をする時はしっかり働いてもらう」
フリースケジュールを可能にしているのが社内の和。ミーティングや面談は就業時間内に行い、「より良い関係づくりへ意思疎通を徹底、とことん本音で話し合う」。従業員一人一人の意識が高まり、「自分自身で考え、もっとこうした方が品質が良くなる、などと指摘してくれるようになった」。特に、フライ用製品の品質が高まったと顧客から評価する声が上がっているという。
日ごとにみれば出勤人数の偏りは多少出る。最も少ない時で1日4人。ただ、週単位だと大きな偏りはないという。「繁忙期は事前にお願いすればみんなできる範囲内で協力してくれる。フリースケジュールにすることで必要な時に人が集まるようになった」
「冷凍工場だからできるという面もあるが、自分で働くという意思が尊重されれば、自然とやる気が出て効率もあがる。同様の取り組みが広まれば、女性のライフスタイルは変わり、中小企業は元気になるのでは」と指摘する。

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朝日新聞声欄 2014.4.24
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会社員 武藤 北斗(大阪府 38)
共働きが当たり前となりましたが、すべてが育児中のママに働きやすい職場ではありません。せめて自分の足元からと、私が工場長を勤める水産会社で様々な取り組みを始めました。
15人のパート従業員は好きな日に出勤しており、事前に届け出を出す必要はありません。子どもの風邪や、学校行事などで、自由に休んでよいのです。
これで工場が成り立つのかと不思議に思う方もいると思います。しかし、給料をもらうために働いているのに、働ける日まで休む人はいないのです。日ごとに見れば出勤人数の偏りは多少出てきますが、週単位でみればそんなに大きな偏りはありません。仕事への意欲がある人は、子育てと仕事の効率的な出勤計画を組んでいるようです。
「自分で働く」という意思が尊重されれば、自然にやる気が上がり、効率も上がります。冷凍食品の工場だからできるという面はありますが、それぞれの業種でそれぞれの縛りをといていくことは可能かと思います。そのことで会社の利益が伸びる可能性があるというのは重要なポイントです。気持ちよく働ける職場を増やすことで、日本を元気にしていきましょう。

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関西よつ葉連絡会・よつば通信
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「自分の意思で働く職場」パプアニューギニア海産
子どもをもつ母親が働きやすい職場、夢を追いかける人を応援する職場、なおかつ生産効率も上がる工場を目指し、昨年から試行錯誤を繰り返しています。
現在当社工場には18名のパート従業員が在籍しています。勤務時間帯は決まっていますが、働く曜日は決まっていません。毎週自分が好きな曜日に出勤します。シフトを組んでいないため、欠勤の連絡も必要ありません。
子どもの行事や家族旅行を優先し、体調の悪い家族がいれば看病してください。趣味を大切にし、いくつになっても学ぶことを大事にしてほしい。私生活が充実してこそ、仕事もはかどるのです。決め事は週3~4日勤務し、出勤時は一生懸命働くこと。
会社に働かせられるのではなく、自分の意志で働くことが大切と考えています。これで工場が成り立つのかと不思議に思う方もいると思います。結果としては全く問題なく工場は稼働しています。
よく考えれば当然ですが、働かなくてはいけない理由があるから就職したわけですから、縛る必要はありません。ただし、一日単位で考えた場合は出勤者数のむらがありますので、当社が冷凍食品の会社であることも成功の大きな理由の一つです。
工場の効率に関しては文句なく上がっています。一人ひとりの意識が変わることで、職場の空気が変わり、それにともない効率もあがり、こうなると商品の品質も上がり、衛生面も徹底されます。一人ひとりが会社がよくなる方向へと意識を持つようになってくれたからです。
個人面談や、全体ミーティングなどで意思疎通を図り、公平な職場づくりも心掛けています。私たちは人間ですから、コミュニケーションがとても重要です。
紹介したい取り組みはまだまだありますが、またの機会にしたいと思います。私達が楽しく、気持ちよく作った食品にはこんな素敵な隠し味が含まれています。(武藤北斗)

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