5時1分に帰らないでください

 パート従業員は毎朝帰る時間を好きに選べますが、当日に変更はできません というのが前回の投稿(前記事:帰る時間を毎朝選べるのに変更できない理由)でした。

 帰る時間に関して、もう一つ私なりのこだわりがあるので紹介します。


 とても単純なことですが、時間ピッタリに仕事をやめるようにお願いしています。 例えば帰る時間を5時で申告したとします。であれば、5時00分ピッタリに作業終了してほしいのです。「時間までに自分に関わる仕事を全部終わらせなさい」という意味ではなく、「残りはこの後に働いている従業員にまかせてください」ということです。

 もう少しやれば「キリがいい」とか、ましてや「後の人が楽になる」とか、そんなことを考えて時間をオーバーして仕事をしてほしくないのです。

 それは「オーバーしている数分は給料が出ないから」といった優しさから言っているのではなく(実際に出ないので、理由の一つとしてはあてはまっていますが)、私が気にしているのは同じく5時に帰る人や、(規則通り)いつもピッタリの時間に帰る人が、まるで冷たい人であったり、融通の利かない人のように一瞬でも見えてほしくないからです。

 どんなに思いやりが溢れている1分であったとしても、職場でのルールを守らないという事実は、結果的には他の人を苦しめてしまう可能性があるのです。

 思いやりの気持ちがあればこそ、ルールを守る習慣をみにつける必要があります。

 もちろんその中で不都合なことが出てくることはあります。その時は1対1の思いやりでカバーではなく、全体の不都合が解消されるような、現場にあったルールに自分達で手順を経て、変えていくのです。その先にこそ本当の優しさや思いやりが生まれてくるはずです。目の前の一人にだけではなく、みんなにも自分にも。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

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