御礼と報告

お客様各位 

私たち日本人にとって忘れることのできない出来事の一つであります東日本大震災から丸4年が経過しました。直接の津波被害を被った当事者として、様々な思いが去来致します。3月11日は、当時弊社がありました場所を訪れ、黙祷を捧げて参りました。TVのニュース等では、復興をクローズアップさせるような番組が組まれ、被災しても逞しく頑張る人たちのことが伝えられていますが、それはほんの一握りの人たちのことで、現実は全然違うように感じました。被災指定地域内はもちろんのこと、日本全国の津々浦々で様々な苦労を抱えながらも復興に励んでいる人々に思いを馳せ、この出来事を風化させてはならないと改めて肝に銘じた次第です。

さて、年末の慌ただしい時期を目前にしての「緊急のお知らせ」並びに「値上げのお願い」に対しまして、ご理解とご協力を賜り本当に有難うございました。皆様方から11月・12月に頂きましたご注文により一時的にではありますが、何とか危機的状況からは少し遠ざかることができました。ただ、継続的な事業運営の可否に対しましては、今後の状況次第で変化する要因が多々あるため簡単には判断ができませんが、今回たくさんの方々から励ましのお言葉と共に商品をご購入頂き、パプアニューギニアの生産者共々、前向きな手応えを感じることができました。そして、従業員一同、まだまだ、諦めずに頑張ろうという気持ちになることができました。

一方、途上国の生産者がその生産を継続していくにも大変な苦労があります。商品の価値を認めてくれ、そして、継続して消費してくれる安定したマーケットの存在が必要不可欠です。昨年TV東京系列の「未来世紀ジパング」の中で、パプアニューギニアと日本を結ぶ意外な関係ということで、私たちのこの天然エビ流通システムが、途上国の産業を支えるという社会的な意味も含めて紹介されました。皆様の変わらぬご愛顧が、現地の生産者を含めた私たちにとりまして、正に希望の光であり、且つ、元気の源です。私たちを取り巻く世の中は、種々の厳しい問題が横たわっていますが、何とか皆で力を合わせて、このシステムを子どもたちや孫たちの世代にまで、大切に守り育て続けていきたいと願っています。

四季折々のご家庭の行事の際のみならず、常日頃のお料理の際にも、是非、私たちの天然エビを思い出して頂き、お買上げ下さいますようよろしくお願い致します。

平成27年3月 吉日

株式会社パプアニューギニア海産
代表取締役 武藤 優

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