障がいのある方と、どう働いていくか。ここ数か月、考え続けていました。
日本には「障害者雇用率制度」というものがあり、民間企業は2%以上の雇用率で障害者を雇用しなければなりません。ただし従業員が50人以上の事業者だそうです。
パプアニューギニア海産は社員3名・パート従業員15名ですから雇用義務はないことになります。でも何だか僕には違和感があるのです。数字でくくり、とてもマイナスのイメージから入っている現状を。
フリースケジュールを始める時に、理論的な説明はできないけど、問題はおきないと僕自身は考えていました。今、それと似た感覚を僕はもっているのです。障がいをもった方と一緒に働くことに関して。
ならば僕たちは50人以下の会社ではあるけども、一歩進むべき時ではと思っています。
先日、枚方市にある「むらの高等支援学校」の先生が工場に来てくださいました。知的障がいのある生徒が就労を通じて 社会的に自立することをめざす学校です。話をする中で、職場実習先の事業所を探していることを知りました。
正直なところ、僕たちも未経験なことを始めるわけですから、漠然とした不安があります。でもそれは特定の人達を排除していく傾向が強い今の社会で育つと、自然にそうなってしまう気もするのです。ですから、教育や地域の繋がりから考えていく必要があるのかなと、自分自身の未熟さを通しながら感じます。
そして、高等支援学校の先生とじっくり話した結果、まずは2週間ほど実習生を受け入ることにしました。雇用の事を考えるのはそれからにしようと思います。焦りすぎず、勢いに任せず進みたいと思います。
とは言っても、グルグルと考え始めてから数か月、思ったよりも早く一歩を踏み出せとことが嬉しいですし、人が自然と助け合う世の中にやっと一歩踏み出した気がしています。僕らがフリースケジュールを始めたのはこの為だったのかもしれないと思うほどに。
・・・・・・・・・・
そして最後に。
むらの高等支援学校では職業実習先を探しております。ぜひ大阪の事業所の皆さん、話だけでも聞いてもらえたらと思います。
http://www.osaka-c.ed.jp/murano-ks/onegai.html
‣パプアニューギニア海産の働き方、その考えがまとめられた書籍
/////////////////////////////////////////////////////////////
・パプアニューギニア海産facebook
https://www.facebook.com/pngebi/
〇書籍「生きる職場」
書評まとめ
〇海老に関して
「海老の背わたと卵を見分け、更に美味しく食べよう」
「片栗粉で揉むなんてやめて!! 軽く水洗いでOKの海老です」
「海老の殻が黒くなったら」
「放射能検査をしながら、岩手の小麦を使用しているわけ」
「えびのサイズ表示と グラム・長さの関係」
「きれいな水産工場その理由とは」
〇働き方に関して
「「好きな日に働く」「嫌いさ作業はやらない」の真意」
「フリースケジュールで初の出勤人数0人」
「ダライラマ法王来日法話にて質問」
「好きな日に働ける会社の売上と人件費の推移」
2 Responses to 障がいのある方と、どう働いていくか