第一回『WORK DESIGN AWARD』(主催:smartHR)のグランプリを頂きました。今まで賞にあまり縁のなかったパプアニューギニア海産ですが、賞をいただくとやはり励みになります。受賞結果|WORK DESIGN AWARDWORK DESIGN AWARDは、働き方をアップデートした取り組みを見つけ、讃え、広めるためのアワードです。日本の「働www.work-design-award.jp
とは言うものの、最近は働き方の賞に応募するのを控えていました。何度か応募したものの、働き方そのものよりも、どんな利益を会社にもたらしているかに注目しているように感じていたからです。
それは提出する書類や、審査員の顔ぶれをみると何となくわかってきます。しかし今回の『WORK DESIGN AWARD』はまったく違ったのです。
〇〇利益や〇〇損益などをダラダラと書く欄はなく、とにかくどんな想いで何をやって、どんな先を目指しているのか。それをまるで小論文のようにひたすらに書くことを求められるのです。
記載項目は課題設定、コンセプト、実施内容、成果、アピールの5つをそれぞれ500字。
「そう、これだよ、働き方の審査をするなら!」とあまりにも熱量高く書いたためか、それぞれ500字、494字、409字、498字、495字とめいいっぱいの文字数で思いのたけを書き綴りました。しかも2日で。
そして応募しようと思った最終的な決め手がありまして、それは5人の審査員の皆さんです。働き方や変革について正面から想いを感じてくれるであろう顔ぶれに、受賞できなくても真剣に読んでもらえるだけでも十分に価値があると思ったのです。
結果はグランプリを頂くことになりました。本当に嬉しく思いますし8年間取り組み続けたフリースケジュールが評価して頂けたことはとても励みになります。
授賞式当日は審査員の浜田敬子さんから講評をいただき、ちょっと涙腺がゆるみながら賞状をいただき、その後にプレゼンターからトロフィーと目録を頂きました。
審査委員の浜田敬子さんと撮影。
講評(浜田敬子さん)
東日本大震災を機になぜ働くのかを根本から問い直し、従業員一人ひとりとじっくり話した末にできた、パート従業員が好きな日に連絡なしに出勤・欠勤できる制度を構築。審査会では、これで工場は回るのだろうか、全員が出勤しないような事態は起きないのだろうか、と心配する議論もあったのですが、結果的に離職率が0になったということは非常にうまく機能しているのだと思います。
それは工場長や会社側が働き手の生活や気持ちをとことんまで理解しようと努められたからでしょう。子どもの体調などで突然休まなければならない時、「休みます」のひと言がどれだけ言いにくいか。そんな細やかな配慮が、結果的に従業員の自律性、モチベーションを引き出しています。
今回の審査過程では今の時代に必要なのは、「働き方の民主化」「働き手の主体性」だとされました。パプアニューギニア海産は、究極の管理しないマネジメントによって、この2つを実現させた点が高く評価されました。
そしてプレゼンターはサプライズで木梨憲武さんと伊藤淳史さん。主催のsmartHRさんのCMに出演中ですね。
私も少しスピーチをさせてもらったのですが、短い時間なのできちんと伝えることができなかったのではと気になっています。
メディアの皆さんは木梨さんと伊藤さんへ意識が向いていますので、その中で何を話すのがいいかと迷った挙句、やっぱり僕は働きずらさや生きずらさを抱えている人たちとどんな未来を歩んでいきたいかを話していました。
この授賞式の様子や、浜田敬子さんが実際に工場を視察してくださった様子が12月11日(土)の「WORK and FES 2021」で発表になります。浜田さんとのお話しは本当に実りが多くもっともっと話したかったです。
撮影クルーの皆さんとも気が合ってよけいなことまで話してないか不安ではありますが、まあへんなとこはカットしてくれるでしょう。
最後に。
今回のAWARDをきっかけにフリースケジュールという働き方があること、そしてそれがプラスの循環を生んでいるという事実を多くの人に知ってもらえたのではないかと思います。
誰もが居場所のある社会を私は目指します。それは僕らだけでは実現できません。多くの人と繋がり歩んでいければと思っています。