従業員が自分の生活を大事にでき、そして誰も排除せず自分の居場所があるような職場を目指しています。
*好きな日に働くエビ工場、パプアニューギニア海産の働き方についてはこちらを参考にしてください。『フリースケジュール』『嫌いな仕事はしてはいけない』などの根底にある考えにたくさんの共感をいただいております。(前記事:好きな日に働くエビ工場とは)
そのためには工場長(リーダー)である私と従業員との対話が重要ですが、多くの経営者やリーダーは話は聞くが対話になっていなかったり、そもそも従業員の話を真に理解できていないことが多いようです(自分では理解しているつもり)。
私は今でも毎日工場に入ります。
自分の技術向上ではなく、みんなの意見を理解するためです。現場でともに働き、同じ作業もやり、少しでも現場の仕事を自分の肌感覚でおぼえるためです。
さて、この現場の意見を理解したうえで、本気で働き方を変えたい時どうすればいいのか、その時の私なりの心構え、ポイントを紹介します。
いきなりズバリとですが、「自分が責められているわけではない」という気持ちでどんな意見も受け取ることです。
何かを変える時というのは、リーダーにとって耳の痛いことが多いはずです。でもそれは責められているのではなく、実は信頼されていると受け止めてはどうでしょうか。
「あなたには本心を話します。受け止めてくれると信じています。」とリーダーとして認めてくれているのではないでしょうか。陰口となって話されるわけでもなく、逆に変わるチャンスをくれているのですから。そう考えるだけで、いろんな意見を冷静に受けとることができます。
最初から気持ちの良い態度や言葉づかいではないかもしれません。でも、それは今までがどんなに問題であったかを表しているのかもしれません。
でもそんな時も逃げずに対話をすることをどうぞ続けて下さい。必ず道がみえ、改革の深まりや進み具合がまるで違うものになります。自分一人では思いつきもしなかったことが生まれはじめ、作業だけでなく人間関係の問題も解決されるなど、プラスの連鎖が始まります。
まずはリーダーが意見の受け止め方をかえる。そこから働き方改革は始まります。