来ても来なくても、どっちでもいい

 冷たいと言われる可能性もありますが『パートさんは来ても来なくてもどっちでもいい』を目指しています。

 誰が休もうと、早く帰ろうと、長期休暇をとろうと、会社に影響を及ぼさない。そうなるためのシステムを考えています。

 そんなやり方ではやる気が失われるでしょうか。

 言葉の表面だけで受け取ると、やる気を失う人もいるかもしれません。だけど、私が大切に考えているのはパート従業員みんなが「自分の生活を大事にできること」であり、その真意を汲み取ってもらえれば逆に一緒に頑張る気持ちを持ってもらえるのではと思っています。

 それに『頼りにされないと』『あいつがいないと』と言われたい人ばかりでもないような気がしています。

 仕事をしながらだと、介護、家事、子育てなどは大変だと思うし、体や心に不安を抱えていたり、夢をおいかけていたり、ゆったりした生活が好きだったり、とにかくいろんな理由で仕事よりも優先しなければならないことがある人もいるでしょう。そんな時はそれを大事に生きてほしいと思うのです。

 そのためには気兼ねなく休める。これがとても重要です。

 そして気兼ねなく休めるためには『自分が休むと職場に迷惑がかかる』という心理状況があってはいけません。

 すると冒頭の言葉に戻るのです。

 『誰が来ても来なくてもどっちでもいい』これを目指すしかないのです。

 ただ、パートさんで仕事がやりがいで生きがいの人もいる。もちろんそれは大変喜ばしく会社にとってありがたいこと。おもいっきりその生活を大事にしてほしいし、私は最大限サポートしたいと思っています。手作業で臨機応変に動くうちのような工場は、そのような心持ちの人の動き一つで効率も品質もチームワークも全く違うものになりますので、その心地よさを共に味わえればと思います。

 そして、どんなに一生懸命で情熱的な人であっても、時には体調を崩すでしょうし、いつ怪我や大病をするか分からない。そんな時は思う存分休んでも他の人がいるから大丈夫という安心感もやっぱり必要ではと思います。

 人を思いやる気持ちを大切にできる職場にしていきたいです。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

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