パプアニューギニア海産はパート従業員が「好きな日に働ける」ようにして2年以上が経過しました。数字での説明は難しいですがこの機会に少し成果をまとめてみました。
●届出もなく、好きな日に働く
パート従業員は好きな日に出勤できます。週・月単位での出勤日数の定めもなく、欠勤・出勤ともに連絡の必要もありません。事後報告の書類等も一切なし。
●パート9人、社員2人
パート従業員のほうが人数が多い。社員は工場長を含めてたったの2人。これまで最少出勤数は2人(社員除く)、最高出勤数は9人。人が少ない時はそれなりの仕事を用意してます。社員の腕の見せ所でもあります。
●出勤日数の偏り
一日単位で見れば偏りはありますが、週でみれば殆どありません。運動会や授業参観の時期は少なくなりますが、気持よく休んでもらい、子どもや家族と楽しく過ごしてもらう。そんな気持ちのゆとりが実は会社で作業する時にも大きくかかわってくるのです。目先にとらわれてはいけません。
原料が冷凍なので、その日によって人数を調整できるというメリットがあります。しかし、工場前にある直営店(オーガニック食品販売)のスタッフも同じくフリースケジュールではありますが。
●2年が経過
2013年8月から取り組み始めたので、既に2年以上が経過しています。この2年で求人募集は一度も出していないため求人広告費が0円です。
●会社にとってマイナスはない
会社が我慢して従業員の待遇をよくすることも時には必要です。しかし、このフリースケジュールは会社にとっても必要なものでした。自分の意思で働きに来るパート従業員は、自然とやる気もでます。体調の悪い時は働きませんので、心身ともに健全な状態が工場内にあふれています。この事が会社にとってどんなにプラスかをどうぞご想像ください。
●品質、効率アップ
健全な会社の品質と効率が上がることは言うまでもありません。ここ数年の値上げ等で正式な比較はできませんが、昨年と今年を比べても売上額は同じで人件費は30%削減されています。
●繁忙期にパート従業員に感謝
フリースケジュールでパート従業員との距離が近くなりました。原料が少ない時は多めに休み、繁忙期は多少無理しながらも出勤してくれます。ですから、繁忙期に合わせたパート従業員の雇用や、慣れない作業でどうしても遅かったり、雑になってしまう短期パート従業員を募集する必要がなくなりました。ここでも自然と効率と品質はあがります
●東日本大震災、2重負債、そしてこれから
フリースケジュールを考案・実践している(株)パプアニューギニア海産は東日本大震災で津波により工場が全壊しました。福島原発事故の放射能のことも考え、大阪府茨木市での事業再開を目指しました。しかし大阪へ移住した会社には国からの資金的援助はなく4年半たった今まさに2重負債で正念場を迎えております。
●最後に
子育て中のママだけ特別扱いすることに批判も頂きました。しかし、ママさんさえサポートできない社会になんの未来があるでしょうか。これは私達にとっては始まりの一歩にすぎないことをお伝えしておきたいと思います。
この好きな日に働けるシステムは会社や従業員だけでなく、地域や国を元気にしていく力があると思います。皆さんの応援を頂きながら、なんとか踏ん張っている状況です。
ぜひ買って応援もよろしくお願い致します。
株式会社パプアニューギニア海産
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