子どもの冬休み、うんざりしないために

  子ども達の冬休み。パートとして働いている親はどんな気持ちでこの日を迎えるのでしょうか。

 小学校低学年だと鍵を渡して留守番はちょっと心配ですね。高学年でも場所や時間や天候によっては不安かも。中学生でもお昼ご飯はどうしようとか考えることはいっぱい。

 でも年末は会社が忙しく休みにくい。そのうえなぜか忘年会まであり。。。なんて気が重い方も多いのではないでしょうか。

 昔はうちもシフト制で、忘年会も恒例でした。幹事はお店を探し予約、出席者の確認、喫煙か禁煙か、飲み放題か、などあれやこれやと大忙しで気も使う。あげくに仕事が進まず残業。

 スパッとやめて6年。いかに昔は従業員を苦しめていたか、今となっては一目瞭然です。みんなの顔や雰囲気をみれば。

 そもそも子どもが心配だと仕事に身がはいりませんから、ハッキリ言うと、ちょっとした邪魔にさえなります。場を乱します。忘年会で疲れがとれず出勤なんて完全なる邪魔です。

 それであれば人数が少なくても、無理せず出勤できる人が、テキパキと心地よく仕事した方が会社にとってもプラスです。

 安心しください。パプアニューギニア海産はフリースケジュールにしてからも欠品はゼロです(天然のため原料がない時は欠品もありますが、労働者不足等での欠品はありません)。

 今日が終業式なので、ここから出勤人数が激減します。たぶん。(これも実はよく分からない。「今年は親に頼めた」「兄弟が大きくなって見てくれる」とかあるらしいです。私は絶対に出勤・欠勤の理由を聞かないので、従業員にインタビューしたメディアの方が私に教えてくれました。)

 ですから、会社としては長いスパンでの出勤率を念頭にいれながら商品を作っています。時には時給を上げて出勤率を上げたりなんてこともしながら。

 これは一例にすぎず、会社で工夫できることは山ほどあります(細かい対応などはこちら)。私たちは小さい会社だから、冷凍の商品だから、それは一つの理由ではありますが、必要不可欠な要素ではありません。

 真剣に考えるか、考えないか、その違いだけです。

 最近思うのですが、自分の子どもであろうとなかろうと、子ども達のためにできることは行動すべきだなということ。それは僕が直接教えるとか、怒るとか、そういうことではなく、もっと周りからじわっと協力できること。

 今回のことで言えば、終業式や冬休みをお母さんが負担に思わないにはどうすればいいか。それは巡って子ども達の幸せにも繋がると思っています。まあ、本当に負担に思っているかは別として、会社としてはそこまで考えていきたいなということです。

 そのためにも私は真剣に考えます。どこのどんな会社であろうと、行動にうつせることは必ずあるはずです。ともに頑張りましょう。

 最後に一つ。

 パプアニューギニア海産はお子さんがいる人のことばかり考えるのですかと聞かれたことがあります。

 もちろんそんなことはありません。うちには男性も、お子さんがいない方も、独身の方も、いろんな人がいます。そして全ての従業員を平等に大切に考え行動しています。

 しかし、せめて子育てがしやすい社会や会社にしたいとは思っています。

 子育てをサポートできない社会に何の未来があるでしょうか。そして実はそのためのルールや場づくりは、最終的には誰もが生活を優先できることに繋がるのではとも考えています。

パプアニューギニア海産/工場長 武藤北斗

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