フリースケジュールだけど、どうしても出勤人数を増やしたい時は

天然エビは年間通して人気のある食材ですが、やはり年末はグッと数がのびます。ですから工場としては11月がとても忙しくなります。

 今年は例年よりも原料がたくさんあるので、どんどん作って、なんなら年末用の特別商品も販売したいなと欲が出ているところです。

 まだ東日本大震災時の2重負債は残っていますし、いろいろあって来年は今の場所から移転しますので、資金繰りが本当に大変です。。。

 ポジティブ思考な私もお金のことになると暗くなりがちですので、どうぞ皆さん買って応援よろしくお願いいたします!!

天然エビを極める ー パプアニューギニア海産 ーpngebi.shop

 というわけで11月はとにかく忙しく、従業員にはいつもより多く出勤してほしいのが正直なところ。

 でもパプアニューギニア海産はフリースケジュールだし、出勤する日数の定めもないので、11月だけ都合よく増えるなんてことはなかなか難しいのです。

 「11月は忙しいから出勤が多いと嬉しいです」位は言いますが、とにかく重圧にならないように注意しながらなので、多少増えるくらいの効果です。

 でもいいのです。いつも言っている「自分の生活を大事にした働き方」を実践している証拠ですから。文句がないどころか、大満足です。

 しかし今年はなんとかドカッと作って、ドカッと売りたい。どうすればみんなが重圧なく、自分の意思で出勤してくれるのか。

 あまり難しく考える必要はなく、従業員が何を望んでいるのかを考えました。すると簡単に答えが出ました。

 それは・・・

 『時給アップ』

 今回は1000円を1050円に。

 もしかすると、期待していた答えと違いました?でも、お給料をもらうために働くのですから、特定の月に出勤率を上げるために「時給アップ」はとてもシンプルだし、全員が喜べる最高の手段だと思います。

 短期のパートさんを募集したり、派遣会社から来てもらったり、昔はいろんなことをしていました。

 でも、争わない職場を目指す私には期間限定の従業員と一緒に働くということは、マイナスの要素が多すぎるのです。簡単に言えば、いたるところで争いや派閥ができあがり、効率が落ち、それは短期の人がいなくなった後も継続してしまうのです。

 聞いた話では、あまりにも人が来なくて短期スタッフの方が時給が高いなんていう暴挙に出る会社もあるそうです。全員のモチベーションが急降下し、争いがおきるのは当然のことでしょう。

 それであれば、お金でどうにかしようとしているように見えるかもしれないけど、私は現在のパート従業員の時給を上げて、素直に「今月は出勤率を上げたいから」とお願いすることが一番筋が通っているように思います。

 そしてふだん出勤数が少ない人が「なんだこんな時だけ来て」とまわりに思われないように、ミーティングでもここに書いたことを話し、そのうえで「今たくさん作って、たくさん売ることは会社を助けることになる」ということを強調して説明します。

 売れる時期にたくさん作る。そして作業に慣れている従業員が大勢で仕事をするわけですから、もちろん効率もよい。会社にとってもこんなにいいことはないのですから。

 パプアニューギニア海産は時給が統一だけれども、こんなふうにみんなで利益を出すことをめざし、なるべく還元し、でもやる仕事はいつもと変わらないし、フリースケジュールであることも変わりません。

 ここでも会社からの強制ではなく、自分で考え選ぶことがとても重要です。そしてあくまで平等を貫きつつ、繁忙期も淡々とを目指しています。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

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