パプアニューギニア海産は「小さなお子さんのいるお母さんが働きやすい職場」を目指しています。これまでは前月に欠勤届を提出すれば自由に休むことができました。子どもが熱を出せば、電話一本で当日欠勤も可能でした。もちろん罰則などありません。
こうなると、次のステップに進みたくなるものです。パプアニューギニア海産の工場は冷凍食品であり、更に手作りにこだわっており、大量生産ではない。ならばその日に出勤した人数でできることをやればいいのではないか。製品の出来高も一日単位でなく、1週間を目安に考えることにした。
すると、パート従業員が決まった曜日に来る必要を感じなくなった。その週によって自分の好きな曜日に来ればいいのではないか。働きたいと思った日に働いてもらったほうが、気分もいいし雰囲気もよくなる。そうすればおのずと効率も上がってくるのではないか。そんな風に思いだしたのです。
そして今月の7月1日より「フリースケジュール」を試しています。パート従業員は週に3~4日出勤することが条件で、曜日の固定がありません。その週によって好きな曜日に出勤ればいいのです。もちろん欠勤の電話連絡なども必要はありません。というよりもスケジュールを出さないので、当日欠勤の概念がないのです。
もちろんこれまで通り幼稚園や学校から「お子さんの体調が悪い」の電話があったら即帰宅して構いません。
ここまで自由だと、「やりたい放題」になりすぎないのか?よく聞かれます。
この2週間は何の問題もありませんでした。だって、みんな働きたいから従業員になったんですもん。会社が縛らなくたって、自分で考えてくれますよ。早速当日遅刻や早退もありましたし、これまでと違う曜日に休んでいる人もいます。でも週単位で考えればそんなに大きな変化はありません。
それよりも、自分の意志で働きに来るという事に大きな意味があるなと実感することが多いです。積極的に仕事の効率をあげようと頑張ってくれる従業員もいます。自分なりのペースで頑張ってくれる従業員がいます。
いい雰囲気で作っている食品はきっと美味しさも格別なはず。パプアニューギニア海産は無薬品とか天然とか、それだけじゃない会社です。会社とは、仕事とは、人間とは、食事とは、地域とは、繋がりとは、様々なことを考え実行していければと思います。
これからもパプアニューギニア海産の天然海老をよろしくお願いします。
営業&工場長 武藤北斗