営業部武藤北斗の投書が朝日新聞に載りましたのでご紹介します。
■朝日新聞 声欄
「核燃サイクル 今こそ見直せ」会社員 武藤 北斗(大阪府茨木市 36)
福島第一原発の事故後も、原子力ムラは何も変わっていない。いや、癒着を強めようとしているのではないか。核燃料サイクルのあり方を議論していた内閣府原子力委員会が、電力会社など推進派だけで非公開の会議を開き、その議論をもとに報告書案を書き換えていたという。
私は東日本大震災で被災した。宮城県石巻市にあった会社は津波で流され、一家で大阪に移住。家族と会社を再建した。原発や核燃料サイクルについて学ぶほど、不信が深まる。青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場もその一つだ。
トラブルで試験運転が中断、本格稼働に至っていない再処理工場。しかし稼働すれば、通常運転で海と大気中に放射性物質が放出される。運営する日本原燃は21日、試験運転を6月下旬にも再開すると発表した。
原子力委員会の非公開会議では、日本原燃幹部は再処理工場の存続を求めたという。そしてその後の小委員会の資料は、相対的に再処理工場存続に有利ともとれる表現に変わった。
日本はいつまで原子力村ムラの横暴を許し続けるのだろうか。今こそ、核燃料サイクルを見直す時である。巨額な核燃マネーは、被災した方々や子どもたちのために活用してほしい。